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見たもの、心うごかされたもの

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広島現代美術館へ「一人快芸術」を観に行ったこと。
プロアマを問わず、一人の人間がこだわりを持ってやったこと、
作ったことを取り上げている。
こだわりが半端じゃないことは、人の心を動かすと実感。
吉村芳生の模写、沢田マンションなど、改めてすごい。
平田一式飾の展示もすごい世界だったな。
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山下陽光の展示や新聞も面白かった。写真オッケーの場所で見つけた梅佳代の鳥の絵もかわいかった。もちろんじいちゃんさまも。

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さて、お次ぎは手仕事フォーラム主催の、日本の手仕事「民芸品」新作優品の会を見に、八丁堀の福屋へ。
全国のいろんな地域からやってきた民芸品たち。
広島でなかなかこれだけの数を一度に見ることができないので、
それだけでもうきうきした。
陶器や硝子も、それぞれの色や形でうっとりだったが、籠の手技がきれいでじっくり見ることができた。場所によって素材や編み方を変えてなるほどーと感心する。
代表の久野さんともお話して、旅について手仕事についての考えにとても共感した。
いくつか気に入ったものを家で早速使っているが、使うときもうきうき。
展示は2月24日まで。
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by potari5 | 2010-02-21 12:27 | おでかけ

梅一輪

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仕事で島根県の山あいの小さな温泉へ。
飾りっ気がなく、鄙びた風情のある町。
とある旅館で取材をさせてもらった。

温泉街から少し離れた自然に囲まれた場所。
両親の代からの旅館を継いでいる主人は同年代で朴訥な方。
料理も素朴ながらも土地で採れたものを盛り込んできれいに料理されていた。

旅館について話を伺ったときも、「うちはそんな自慢できることはないんですよ。家族みんなで料理や布団出しや見送りをやることぐらいですかね。」とぼそり。
でも、見て分かった。
全部きちんとされていること。
建物は古いがきれいに磨いている廊下、料理の修業を積んだ主人、自分たちで作ったお米や野菜を出していること、庭にきれいに手入れされた盆栽。

今は言ったもんがちみたいなところがあって、自分のことや自分のお店をアピールする時代。知ってもらうこと表明するのは大切なこと。

でも、田舎の町を訪ねると、人のためや自分のためにいいことをしていても、それが当たり前でアピールする人は少ない。
新しいことを始めたり、誰もやっていないことをするのはすごいと思う。元からあるものを引き継いで次に伝えていくことは地味だけれど、慎ましやかにそういうことをやっている人ももっと評価されていいと最近思う。

今厳しい時代だけれど、この仕事を続けたいという主人。
もっと他の人にも知ってほしいと思った。


   梅一輪 一輪ほどの 暖かさ   服部嵐雪

ちょうど主人のお父さんが手入れをしていた庭に、梅が咲いていた。
こういうささやかなことが良いなと最近思う。
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by potari5 | 2010-02-16 08:40 | ひとりごと

思えば遠く来たもんだ

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仕事で島根へ。
そこは鄙びた温泉町。

  思えば遠く来たもんだ
  十二の冬のあの夕べ
  港の空に鳴り響いた
  汽笛の湯気は今いずこ  ー「頑是ない歌」中原中也

知らない場所にやってくると、生まれた場所から遠くに来たと思うことがある。
時間も距離も。

でも、最近思うのは、遠くに来たような気がするけれど、
実は戻って行っているんじゃないかということ。
ここのところ、たまたま昔観た映画を観たり、昔聴いた歌を聴いたり、実家へ帰ったりしたけれど、その頃と大して変わらずそれが好きだと思った。
高校生の時には、萩焼きを見てやきものに興味を持ったし、青春18きっぷで旅もした。
今も同じようなことをしている。
いろいろ見て、知ったけれど根本は変わってないなと。

地方の鄙びた町を訪ねているのは、故郷の風景を探していたんじゃないかなとも思う。
この目でその土地や暮らす人々を見てみたい。幸せの記憶が染み付いた風景を。
懐古主義じゃなくて、これからの自分に必要なものだとも分かった。

孫悟空がお釈迦様から離れようとして、結局お釈迦様の手の中に居たような気分。
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この日見つけた仲良しの椅子と石見の水がめのペア。
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by potari5 | 2010-02-05 17:01 |

手本は身近に

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週末は祖母の法事のため、実家へ。
手伝いを頼まれていたので、私だけ帰る。

親子水入らずの時間、親戚のおじさんおばさんたちとのおしゃべり。
思春期のあたりは避けていたもの。

祖父や祖母の話を聞きながら、それぞれの血が自分の中に流れていることを実感する。
祖父は仕事で外に出ていたことが多くあまり話したことがなかったけれど、いろんなエピソードを聞き、共感できた。

自営業の家系なので、おじさんやおばさんの話も今となってはとても興味深い話が多い。
いかに頭の中のことを形にするか。それまでの道のりが商売の参考になる。
時代は少し変わってきたが、もっと興味に導かれるままやってもいい、もっと研究したり努力してもいいと思えた。
おじさんは仕事もバリバリしながら、鮎取り、鮎焼きの名人でもある。
そういう部分も見習いたい。

あと、古い家をいつもきれいに磨いている母。
私の好物の鶏のひね(親鶏の固いお肉)のポン酢和えを用意してくれ、
食後に二人で食べた果物もきれいに盛って出してくれる。

商売や暮らしの手本は身近にあるものだなと思った。
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by potari5 | 2010-02-01 12:40 | ひとりごと