カテゴリ:旅( 38 )

夏の音

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写真はカリンバというアフリカの楽器で、
オイルサーディンの缶を再利用して作ってあるもの。
親指で鉄の線をはじくとポローンと少し乾いた、そして心地よい音が響く。

これは4年前に岩手に旅行に行った時、野田村の苫屋という宿で出会った。
古い曲がり家という東北独特の家屋で、家の真ん中に囲炉裏がある。
食事も近くで採れたものや自家製のものを出してくれて、噛めば噛むほど大地の味がして、
体がほっとする料理。
自家製のパンはごつごつしていたけど、今もまた食べたいなと思い出す。

旅が好きで世界を旅して回った夫婦がやっていて、
古い日本家屋の中に、楽器や器など異文化のものがたくさん並ぶ。
そして、それがしっくり馴染んでいた。
いろんなものを見てきた夫婦が、定住する場所に選んだ野田村。
そこで、宿を作り、自分たちがいいと思うものを提供してくれる。
宿は山の中にあって、電話もなくて、もちろん携帯もつながらない。
予約は手紙を出して、返事が届くと予約完了。

夜の食事は、宿泊客がみんなで囲炉裏を囲む。
その日会った人とも自然と話をするようになり、それは夜遅くまで続いた。
BGMで流れていたのは、ハナレグミ。

楽しい時間が過ぎ、居心地が良い宿を出る。
つかの間の時間を一緒に過ごした人たちもそれぞれの場所に向かう。

玄関に置いてある缶カリンバは、たまに誰かがポロンと鳴らす。
また夏に似合う音で、夏は誰かがリビングに持って来てポロンポリンと鳴り響く。
その音で、思い出す場所があって、また旅に出たくなる。

地震の心配もしていたので、暑中見舞いの葉書を出した。
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by potari5 | 2011-08-02 12:10 |

石見銀山

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石見銀山に行って来た。
世界遺産に登録される前に行ったきりなので久しぶりに歩いた。
全体的にきれいに整えられた感じはするけど、町としてののんびりした雰囲気はそのままだった。
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お医者さん跡。
使われてないのが残念だが、きれいにしてあった。
昔の医院の建物はいい。
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タバコ屋さんもいい雰囲気を出している。
出窓のようなショウケースが好きで、いつも中に置いてあるものと下のタイルをチェック。
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旧大森区裁判所の隣の敷地には菜の花が咲いていて春の匂いがした。
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以前は閉まっていた古い理容室は、珍味を売るお店に。
石見焼きや椅子や道具が古いモノが残っていてじっくり見せてもらう。
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島根の小さなやきものが棚に並んでいた。
西に行けば、温泉津焼き、石見焼き、東に行けば出西窯、湯町窯とあり、
改めてやきものが豊富な場所だと思う。
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群言堂本店。
地域から発信する姿勢は変わらず、いつもの素敵ディスプレイ。
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これらの写真は3月11日のもの。
仕事から帰ってくるまで何も知らずに、夜ニュースを見て言葉を失った。
あの日の写真を見ながら、随分時間が経ったように感じる。
日々の色、自分の感覚も少し変わってしまったからかもしれない。

時間はそれでも流れてまたいつものように春がやってきた。
そんな風に、また柔らかい日常が取り戻せるように、自分のペースでできることをやっていこうと思う。
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by potari5 | 2011-04-02 17:06 |

天栄村の温泉宿

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磐梯山から降りて福島最後の夜は天栄村に。
こちらは福島の中でもゆったりした空気。
岩瀬湯本温泉は、古い宿が残っている。
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宿は「源泉亭 湯口屋」。
つげ義春も訪れていたという宿は、茅葺き屋根の建物で隣は郵便局だったらしく、
丸ポストが建っていたりする。
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古い建物を大事に使っていて、とても心地よい空間だった。
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部屋も大きな部屋を準備してくれ、温泉も気持ちよく疲れを流す。
そして、料理の美味しかったこと。
その土地で採れる野菜をたくさん使って、奇をてらわずこの食べ方が美味しいからと出てくる素朴な料理が美味しくて写真を撮るのも忘れていたほど。地酒とともに美味しくいただく。
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その夜、お客さんが訪ねてきてくれた。
福島に住んでいる方なので、旅行に行くことは伝えていて、宿に駆けつけてくれたのだ。
こんな遠くで遠くに住む方と会って話ができてとても嬉しかった。
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良い宿で、楽しい時間を過ごしたことはぽわんと夢のような出来事だった。
朝、もう一度何かを確かめるように宿をぐるっと回り、福島を発つ。

これで夏休みの旅はおしまい。
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by potari5 | 2010-12-18 17:23 |

磐梯山

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前日は半日のトレッキングだけだったので夕方近いので山形の米沢に行った。
昨年の山形旅行で行かなかった場所。
ちょっと奮発して焼き肉を食べて力をつける。
裏磐梯から峠を越えて米沢に行くのだが、米沢側の山の麓にあった白布温泉がなかなか素敵だった。

さて、この日はビジターセンターで教えてもらった通り天気が良く、磐梯山登山。
もらった地図を忘れてきたので、入り口の地図をパチリ。
頂上までは約2時間半。最初は木陰の中を歩き始める。
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途中から結構傾斜がきつく。天気が良い分、暑くなってくる。
GWの大山よりはかなりマシだったけど。
山の中腹からの眺めでは、前日歩いた湖や五色沼が見えた。
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磐梯山にはお花畑がある。ある程度登ってからあるこの場所は見晴らしもよく楽園。
ここでも休憩。眺めは裏磐梯の噴火の跡がよく見え、表から見るより自然の大きさを感じた。
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お花畑から少し上がると山小屋があった。
なめこ汁に惹かれたけど、ここでゆっくりしてしまうともう頂上まで行くのが嫌になりそうなので、眺めるだけ。でも、山小屋はわくわくする。
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そして清水まで出ている。冷たい水でみんな潤ってた。
手を洗って、冷たい水を補給。自然の水は美味しい。
ここから頂上まで一踏ん張り。
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そこから30分ほどあがると磐梯山頂に。1819m!
登山の山頂に辿り着いた時はやはり気持ちがいい。
少し冷たいので上着を羽織って、昼ご飯。
山の天気は変わりやすく、あっという間に雲がかかってくる。
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前日買った、でん六豆をおやつに。
高い場所なので、袋はパンパン。
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ゆっくり頂上を楽しんでから下山。
登るより、降りる方が結構しんどいと最近思う。
登山靴を買ってからは、足はすごく楽になったけれど。
油断をして歩いていたら、久しぶりに思いっきりこけた。
擦り傷もいくつかできたけど、山の中では転んでも平気な気分。

八方台登山口までの間に、温泉の跡があった。
他の登山者から聞くと以前は営業していて、温泉に入ったりご飯を食べることができたらしい。近くお湯が流れているところは硫黄の匂いがして、ぼこぼこ泡ができていた。大地が生きてると感じた。

毎年、山に登っているけれど、子どもたちはどんどんたくましく登るのも軽くなっている。「子どもは早いねぇ。」と声をかけられて、ぴょんぴょん登る子どもたちの後ろを真顔で登っている私。反比例のグラフを思い浮かべた。
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by potari5 | 2010-12-11 17:23 |

裏磐梯

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さて、福島でのアウトドアを。
町は暑くて暑くて、磐梯山の裏にあたる裏磐梯高原へ。
こちらは涼しい。やっと東北へやってきたという気分になった。
ちょっとしたリゾート地なのだが、うちは休暇村のキャンプ場でテントを張る。
子どもたちも宿も快適で好きだが、
キャンプでは生き生きとして、手伝いも何も言わなくてもやってくれる。
少し離れたところだが、「ささき亭」というパン屋さんがあり、朝はここのパンを買いに行って食べた。
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前日に天気をチェックして、天気が良い日に磐梯山登山。
この日は曇りがちだったので、五色沼のトレッキングをすることに。
ちょうど足慣らしにもなる。
キャンプ場からまず、五色沼を目指し湖の多い裏磐梯高原を歩く。
木陰はやはり気持ちいい。
このルートは歩く人も少なく快適。
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桧原湖沿いにずっと歩いていて、五色沼の入り口は観光地になっていた。
湖と言えば、足漕ぎボート。たくさん並んでいた。
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さて、ここからが本番。一時間ほど五色沼探勝路歩く。
磐梯山の噴火の後にできた湖沼群は、その火山性の水質のためにいろんな色で表情が違う。
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赤っぽい沼や、緑の沼。
自然の色はきれいで不思議。
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今回、とてもお世話になったのが裏磐梯ビジターセンター。
トレッキングや登山の情報を丁寧に教えてくれて(今年は熊情報も念入りに)、
快適に山を楽しめた。
このセンターの展示がまた素敵で面白くて、子どもたちとこちらも楽しんだ。
りすとももんがのクイズでどちらのタイプか結果が出て、着ぐるみをかぶれるというのもあった。それがまたかわいい。
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この辺りで採れる実を漬けたお酒たちも並ぶ。
美味しそうな色。これは飲めなかった。
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by potari5 | 2010-12-02 21:46 |

喜多方 ぶらり蔵探訪

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喜多方の蔵巡りで飽き足らず、喜多方周辺の集落にも違った蔵があると聞き訪ねてみる。
少し車を走らせると、いい感じの田舎に。
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まずは、三津谷集落へ。
ここは大正時代のレンガ造りの蔵が並ぶ。
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集落の中でも若菜家という邸宅が蔵の見学をするほど蔵をいくつか持っているようだった。蔵というと白壁のイメージがあったが、全然違う印象で面白い。
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お次ぎは、もう少し北に走り、杉山集落へ。
こちらは、農産物など実用的な使い道の頑丈な蔵が並ぶ。
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特徴は、観音開きの窓と、兜型の屋根。
小さな集落に並ぶ蔵はなかなかの存在感。
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杉山集落は、薪の産地でもあったようで、その名残を見つけた。
他にも吊るされた玉ねぎなど、生活感がありのどか。
ここで出会ったおばあさんに温泉を聞くと熱塩温泉を教えてくれ、
峠を越す古い旧道を案内してもらったら近道だった。
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蔵をたくさん見ていると、好みの蔵ができ、格好良いと思うように…。
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温泉に入った後は、喜多方ラーメンを。
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by potari5 | 2010-11-21 16:20 |

喜多方

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続いては蔵のまち喜多方へ。
町へ入ってすぐ馬車に出会う。
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商店街の中の観光案内所で地図をもらう。
古い建物を利用した案内所ではおじさんたちが「冷たいもの飲むだけでいいから」と
いろいろ世話を焼いてくれる。
傘が日傘になるからと持たせてくれたり、蔵はどこを見たらいいか詳しく教えてくれたり。隣にはレトロなお店が。
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工事中の三角コーンも蔵模様。
にしても、ここも暑かった。
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途中、おもちゃ屋さんを発見。
店構えだけでなく中も古い。
ずっと売れ残ってきたおもちゃも置いているので、ちょっとしたおもちゃ博物館。
懐かしいおもちゃがあったが、旅先なので我慢、我慢。
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蔵を改装した喫茶店。中に入れば…と吸い寄せられる。
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アイスコーヒー、子どもたちはクリームソーダ。
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蔵だけじゃなく、普通の家屋も味がある。屋根を見て冬は雪深い場所なんだと思う。
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甲斐本家という一番大きな蔵を見に行く。
蔵に眠っていたものも豪勢だったが、建物がすごかった。
黒漆の蔵に、蔵座敷の装飾。
喜多方では男30で蔵一つ持つのが一人前とされていたそう。
喫茶室も洋館になっていて見応えがあった。
いいものを選んで、いい仕事で建てられた建物は時代が変わっても使えるし、美しい。
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違う通りにも蔵が並ぶ。こちらは商用に使われているものが多かった。
これは酒蔵。
それぞれ趣向を凝らしたものや雰囲気が違って面白い。
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by potari5 | 2010-11-03 12:37 |

土湯温泉

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会津から楽しみだった土湯温泉へ。
山あいの川沿いに旅館が並ぶ、昔ながらの温泉街。
こけしの産地なのでわくわく。
うちには阿部広史さんのこけしがあり、いつか訪ねてみたいと思ってた。
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いきなり出迎えてくれたのは土湯温泉まつりで出るというこけしの山車。
テンションが上がる。
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そして東北のこけしの産地の入り口でよく見る巨大こけし。
土湯こけしは、りぼんのような髪飾りとしましまの模様。
顔もちょっと都会顔。
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足湯の近くにはこけしのぼんぼり?があった。かわいい。
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こけしを置いているお店を数軒訪ねる。
店主が譲り受けたという古いこけしたちがずらーっと。
こけしたちに囲まれて過ごすなんていいな。
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ふたつ気に入ったこけしを手に入れて、小さな階段を登ってみると、
こけしの工人さんの通りが。またまたテンションが上がるが、
夕方だったためみなさん早くに店じまいのよう。
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せっかくなのでかわいらしい看板を見ながら歩く。
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工人さんの名前と特徴のあるこけし看板が並ぶ。
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ちょうど夏休みでくじをやっていて、全て末等だったがその景品がこけしうちわだった。
子どもたちはがっかりしていたけど、私は大喜び。
もう一日あれば工人さんを訪ねてみたいと思った。
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by potari5 | 2010-10-17 16:55 |

会津

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会津と言えば、白虎隊。ゆかりの飯盛山へ登る。
さざえ堂という木造のお堂が面白かった。
一歩通行でお堂の中をぐるぐる回ってお参りできるという構造。
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朝早くから多くの人が訪れていた。
会津市内へ向う。
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七日町通りという城下町の名残がある場所へ。
当時の商人の繁栄をうかがわせる建物が道路沿いに並ぶ。
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洋館も多く、この建物は今はスポーツ用品店。
以前は呉服屋さんだったらしい。
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街角には古いタバコ屋さん。
いろんな時代の建物があって面白い。
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酒蔵も並ぶ。
近くの会津塗りの問屋さんで、ゆっくり漆器を見せてもらう。
漆というと豪華絢爛で高級というイメージがあるが、会津のものはシンプルで普段にちょっと使ってみたいものが多かった。
こづゆという郷土料理に使う器を購入。
お店の方にも、自由な発想で取り入れてほしいと言われた。
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なんてことないお店。
フォントがかわいい。
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市内もあんまり暑かったので宿泊先の土湯温泉に移動。
途中磐梯山を眺めながら。数日後に登ることに。
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by potari5 | 2010-10-03 17:14 |

湯野上温泉、東山温泉

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次の日はまず大内宿近くの湯野上温泉へ。
湯野上温泉駅が、茅葺き屋根の駅舎ということで訪ねた。
入り口には起上がり小法師がお出迎え。
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会津鉄道の駅に2つ立ち寄ったけど、どちらも待合室が充実していた。
湯野上温泉駅は囲炉裏まであり、売店も充実していて、不思議なキャラクターこけしみたいなものがゆるさも出していた。
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お次ぎは「塔のへつり」という、河食地形の奇岩の景勝地へ。
昔ながらの観光地といった懐かしさで、こけしも。
中を見てみたら湯野上温泉駅で見たキャラクターこけしがあり、どうやらここで作られたようだった。
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こてこての土産物屋を通り過ぎて塔のへつりに辿り着く。
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夜は東山温泉へ。
キャンプをしていたので、立寄湯をいただき、ちょうど盆踊りをやっていたので見に行くことに。
細い川を挟んだ温泉街に提灯がつけられ、まるで竜宮城のように幻想的だった。
「会津磐梯山」に合わせて地元の方が踊り、かっこよかった。
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温泉街ということで、芸妓さんががんばっていた。
「なりませぬ節」が面白くて素敵だった。
地元のお祭りは楽しい。
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by potari5 | 2010-09-19 11:57 |