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温泉津焼き

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3年ほど前に島根県の温泉津(ゆのつ)温泉を訪ねた。
そして昨年の冬、縁ができまた訪ねることに。
公衆浴場の薬師湯。レトロな建物と古い町並みがタイムスリップしたよう。
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温泉津焼きというやきものがあり、温泉津港から北前船で貿易貿易が盛んだった時、
はんどと呼ばれる水がめが人気で、全国各地に飴色の水がめが運ばれたそうだ。
生活に使う素朴な道具として今も石見地方でよく見かける。
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温泉津焼きの登り窯があるやきものの里へ。
大きな登り窯の隣には、温泉津焼きの展示や陶芸体験ができる施設がある。
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お目当ては、温泉津焼きの窯元の一つ、森山窯。
河井寛次郎のお弟子さんだった森山さんの作るやきものが好きで、3年前に訪ねた時は留守でお会いできなかった。
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作品の展示室となっている部屋には、とても気持ちよさそうに陶器が並んでいる。
奥様が案内してくれ、森山さんも作業を始められた。
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展示室に飾ってあった版画がまた素敵で。
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お話を聞かせていただいたり、淡々と器に向き合って作業される姿を見たりして、
持っている器により愛着がわいた。
右の湯呑みは以前から愛用しているもので、左の汲み出しは新入り。
瑠璃色の釉薬が森山さん色なんだけど、この鉄の色が優しくて気に入っている。
丁寧に編んだウールのセーターみたいで。

by potari5 | 2011-01-26 21:57 | 手仕事

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