思えば遠く来たもんだ

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仕事で島根へ。
そこは鄙びた温泉町。

  思えば遠く来たもんだ
  十二の冬のあの夕べ
  港の空に鳴り響いた
  汽笛の湯気は今いずこ  ー「頑是ない歌」中原中也

知らない場所にやってくると、生まれた場所から遠くに来たと思うことがある。
時間も距離も。

でも、最近思うのは、遠くに来たような気がするけれど、
実は戻って行っているんじゃないかということ。
ここのところ、たまたま昔観た映画を観たり、昔聴いた歌を聴いたり、実家へ帰ったりしたけれど、その頃と大して変わらずそれが好きだと思った。
高校生の時には、萩焼きを見てやきものに興味を持ったし、青春18きっぷで旅もした。
今も同じようなことをしている。
いろいろ見て、知ったけれど根本は変わってないなと。

地方の鄙びた町を訪ねているのは、故郷の風景を探していたんじゃないかなとも思う。
この目でその土地や暮らす人々を見てみたい。幸せの記憶が染み付いた風景を。
懐古主義じゃなくて、これからの自分に必要なものだとも分かった。

孫悟空がお釈迦様から離れようとして、結局お釈迦様の手の中に居たような気分。
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この日見つけた仲良しの椅子と石見の水がめのペア。
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by potari5 | 2010-02-05 17:01 |

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