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庄内ごはん

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息子が社会で庄内平野を勉強して庄内にえらく興味を持ったようで、
私も食いしん坊なので庄内の美味しいものを求めて。
まずは、アル・ケッチァーノへ。鶴岡の郊外にあるお店では奥井シェフが庄内の美味しい野菜を中心に調理してくれるレストラン。
なんとなくした予定を決めてない旅なので、電話をした時にはもう予約でいっぱい。隣にイル・ケッチァーノというドルチェのお店もできたと聞いていたので、そちらへ行くことに。
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聞いてみると、どうやらコース料理が元のレストランで、ドルチェはもちろん軽食はイル・ケッチァーノでも食べることができるそう。
人気の店で少し待ったが、待った甲斐があった。パスタ、ピザなどいくつか頼んだが、新鮮な材料を素材をいかした調理でシンプルでとても美味しい。私が頼んだきのことチーズのリゾットは、きのこも臭みがなくチーズと合って、庄内米の美味しさと歯応えとともにいくらでも食べられそうだった。今まで食べたリゾットで一番。調子に乗ってドルチェも頼み、大満足。

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続いて「知憩軒」という農家レストランへ。
こちらも鶴岡から少し行った場所にある農家で、レストランを始め1日1組だけ宿泊も受け入れている。
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古いお家は女将さんと娘さんのセンスの良さでしつらえが素敵だった。
到着の際のりんごジュースもとても美味しかった。

夕食は、旬の野菜を中心に温かい家庭料理が並ぶ。
器の使い方、盛りつけ方が良くて勉強になる。
日本酒も頂き、たくさん話をさせてもらう。
今もそうだが、農家をされていて、それだけでは生活が成り立たないという理由から始められたそう。お米を食べなくなった今の日本、作っても作ってもお金にならない農業の現状など厳しい現実も教えてもらう。その中で、自分たちが作ったものをやってきてくれる人に提供することで、いろいろ知って欲しいとおっしゃっていた。
田舎暮らしや、農業など最近は若い人たちにも人気で雑誌などでも取り上げられているが、やはり良い部分だけではなくて、もっと現実を知って賛同してくれる人が増えたら本物だと思う。
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朝ご飯。
そういう現実の中で、じんわり美味しい庄内のご飯は本当に美味しかった。
こういうご飯を食べたいし、作りたい。
ということで、野菜に寄り添ってさらに薄味を心がけること、パンも好きだけどご飯をもっと食べようと決めた。

山形は夏は暑く、冬は寒くてその分おいしい野菜が採れるそう。
この旅でもその土地で採れた美味しいものをたくさん食べて、豊かな気持ちになった。
風土って言葉はそのままfoodって言葉になるかもと思ったくらい。
その土地から生まれるもの、その土地で育った人が作るもの。
それが生きて行くのに必要な食べ物になると思うと素敵だし大切にしなくちゃと思う。
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山形からの帰り道、握ってもらったおにぎりを食べる。
梅干しが入った大きなおにぎり。
息子はお土産にと女将さんたちが作った庄内米を頂いた。
帰ってからおにぎりを作って山形で食べたおにぎりと同じ味がするねと話した。

山形の旅の記録はこれでおしまい。

by potari5 | 2009-10-18 17:44 |

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